|
インターネット技術センター長 |
|
|
APNICとは
*アドレスとは別に、アドレスを括るような単位(経路制御で用いる)で割当てられる番号
APNICは、インターネットのプロトコル全般に責任を持つIANA(Internet Assigned Numbers Authority)という上部組織から、現在までに5つのアドレスブロックを与えられて、IPアドレスの割当て業務を行っています。これまでに、保有アドレスの約33%が割当て済みです。アドレス割当て量は、ほぼ直線的に増加しています。ただし、1998年のアドレス割当ての予想は700万アドレスでしたが、実際には500万ほどでした。これは、会員数が予想されたほど伸びなかったこと、プライベイトアドレスを採用する組織が増加したことに起因すると思われます。また、1996年以来の月当たりのアドレス割当て推移を見てみると、1996年
761,151アドレス/月、1997年 384,128アドレス/月、1998年368,085アドレス/月、となっており、割当て量が鈍化していることがわかります。1996年には、アドレススペース節約への要求がそれほどきびしくなく、可変長のサブネットマスクを用いるCIDR*の技術もそれほど進歩していませんでした。最近の割当て量の鈍化は、プライベイトアドレスを採用する組織の増加の影響が大きいものと思われます。アドレススペース割当て状況を国別に見ると、日本25%、中国17%、オーストラリア14%、韓国13%と続き、この比率は最近2年ほど大きく変化していません。
*CIDR(Classless Inter-Domain Routing):従来のクラスA、B、Cの3つのクラス分けを廃止し、任意の境界でネットワーク部、ホスト部を分けることができる方式
1998年1月から7月にかけての、会員からのサービス要求数は2392件で、1日あたり17件、そして、それらのサービス要求に対する応答時間は、現在のところ2日間です。要求を次のように分類してみます。プロバイダからの要求,
コンフェデレーションからの要求, 予定したアドレスを使い切った場合の割当て基準の増加の要求(Second opinion)、AS番号に関するもの,エンドユーザからの要求,非会員からの要求、その他。この中で要求数の一番多かったのは、割当て基準の増加の要求で228%を占めます。第二位はプロバイダからの20%でした。サービス要求をドメイン名で分類してみますと、大きな割合を占めているのは.netであり、.comと.auも高い比率を示しています。APNICの会員は、ドメイン名として.netか.comを選ぶのが一般的なようです。日本のように国内にインターネットレジストリのある国からのAPNICへのサービス要求は、当然ながら低比率となっています。 以上、アジア太平洋地域のインターネットの状況をAPNIC年次報告書から概観してみました。この報告書のURLはhttp://www.apnic.net/annual_reports/1998です。もっと詳しくお知りになりたい方はぜひご参照ください。
|