■今回の社長対談でゲスト出演をいただいた先端情報技術研究所内田所長には、記事でご紹介した内容以外にいろいろなお話をうかがいました。話の中から、Japan as No.1といわれた70〜80年代から、景気低迷の90年代を経て、今後のグローバル時代に、再び日本が国際社会でこれまで通りかそれ以上の活躍なり貢献をしていくためには、80年代のビジネスモデルの創造的破壊が必要な時期にきていることがうかがえました。官民を問わず変革が必要な時期であることを認識し、速やかに実行することが大切です。まさに、明治維新に匹敵する「平成維新」の時期ではないでしょうか。
今まさに本格的なネットワーク型情報社会の到来を迎えようとしています。このような社会では、ビジネスや娯楽、教育といった生活シーンにおいてコミュニケーションのあり方が大きく変容します。第12号では、次代を支えるエージェント、言語処理、画像処理、といった先端コミュニケーション技術の最新トレンドを、具体的なコミュニケーションサービスを例にして、特集テーマを組みました。(田島)
■最近、ご近所の奥様方がインターネットを始め出し、ヘルプデスクになりきっています。“実は前から不思議だったのだけど、ポータルサイトの検索サービス料ってどこから請求書が来るの?”など、面白い質問が飛び出てきて、ヘルプデスク業を辞められません(ズーっと悩んでたなんて・・・)。最新マシンを持っている人ならいいのですが、中古のマシンで始めようとすると、ポータルサイトにたどりつくまでの設定がだいぶ難しいようで、何度も呼び出されます。初心者用の本やCDからのインストールもブラウザの種類やバージョンにより、見え方が多少変わってしまうため、説明と違ってパニクってしまうようです。マシンレンタル込みのブロバイダ等が出ていますが、そういうところに理由があるのかもしれません。
ところで、年のせいか、年々子供の写真が載った年賀状が増えているのですが、メールアドレス記述も増えて来ています。皆さんはいかがですか?
身近になっていくインターネットですが、一般ユーザをまきこんだ爆発的な市場拡大のキーとなるのは、最新技術の提供でなく、一般の情報技術になじみのない人を対象にしたユーザ環境の提供では?と思う今日この頃です。(上野)
■2000年という新Millenniumを迎えました。大晦日から元旦にかけていろいろな意味で、わくわく、どきどきされた方が多かったのではないでしょうか?Y2K問題がどうなるか・・・予測できないこの事態に、私も例年にない気持ちで年末のカウントダウンを行いました。そして今、大きな混乱もなく2000年を迎えることができ感激しております。
「SO−」12号では、“コミュニケーションの新たな可能性”についての特集し、21世紀の新しいコミュニケーションの姿についてもふれていますが、私もお正月に5歳の姪が、マウスを巧みに使って、コンピュータと語り合っている姿を見て、幼稚園生でもインターネット・・・の時代が到来し、私達のコミュニケーション方法も今後変わっていくだろうと実感しました。
申し遅れましたが、12号より「SO−」の編集に携わることになりました。ホットな情報を皆様にお届けし、少しでもお役に立てていただければと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。(相磯)

「捜」・・・松明と情報
どんな情況にも暗夜を照らす松明(たいまつ)が必要である。人も情報も、その松明の下に集ってくる。高度情報化社会になればなるほどこの傾向は高まり、そのスピードも速くなる。情報は一瞬にして松明の下に集り、急激なシナジーを起こして物理的情況を超えた情報的情況を作りだす。情況が情況を次々と、しかも瞬時に作りだしていくのである。一瞬にして情報は全ネットワークへと伝わり、考えられないくらいの爆発力を生み出すのだ。宇多田ヒカルの800万枚のメガヒットなども、この原理が働いたからである。「捜」とは手に松明を持って「さがす」という意味である。ネットワークの時代はこの「捜」点がどこにあるかを見破る競争の時代でもある。ネットワークは平均的には存在せず、どこかにポータルサイト点を要求すからだ。では爆発への臨界点をどのように理解したらいいのだろうか。最近アメリカでは、この急成長が始まる臨界点を「ティッピング・ポイントtipping point」という言葉で表現している。tipとは(先細のものの)「先端」であり、マーケットがこれに触れる段階まで来ると、後は大爆発を待つばかりということになる。疫病も流行も、この段階を超えたら誰にも止められない。このようなシナジー作用をリードしようとすれば、松明を持つ人になるしかない。情報化社会は大きく松明を持つ人とその下に集る人の二種類しかいない社会とも言えるのだ。「捜」のリーダーたれ、である。
橋田正一(ライター)