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課題発見 オーラルケアを入口にトータルなヘルスケア産業をめざして
サンスター株式会社 取締役 茨木 裕

歯周病予防と「8020運動」

当社は、歯ブラシ歯磨きなどのオーラルケア関連商品を主力として、トイレタリー、日用品、コスメティックス、そして今後の成長が期待される健康食品などに注力しています。また、われわれサンスターグループでは一般のお客様にはなかなか目につきにくい分野ですが、オートバイに使われるスプロケット、ディスクブレーキ用プレートなどの金属加工製品や自動車用の水性接着剤、建築用のシーリング材といった生産財事業も展開しています。

写真1 サンスターグループの基本理念は、社是にある通り「常に人々の健康の増進と生活文化の向上に奉仕する」ことです。お口と全身の健康のかかわりに限らず「生活まわりの快適と安全の確保」というテーマを、消費財から生産財まで一貫して追求しています。

主力事業のオーラルケア商品で言えば、歯周病の意味と重要性を日本人に周知させたのは当社だという自負を持っています。長年にわたる歯周病の原因とメカニズムの究明から、「歯周病菌と戦う」ための歯ブラシ歯磨き商品のラインナップ、G・U・M(ガム)ホームデンティストシリーズを米国子会社ジョン・オー・バトラー社と共同開発し、10年以上にわたってご好評をいただいています。厚生省の歯科保健推進目標「8020運動」(80歳になっても自分の歯を20本保とう)の実現に向けて、歯科医師会とも連携して運動の推進につとめています。ちなみに、WHOの資料を参考にして推定してみますと、現在の日本人が80歳で残している自分の歯は平均5本です。これがスウェーデンでは約13本、アメリカではこれまで約10本だったのが最近14?15本になりつつあります。

生活まわりの快適さについては、シックハウス症候群(*)などが問題になっていますが、そうした疾病を回避する清潔で快適な住環境づくりを念頭に置いた商品開発を進めています。また、私たちの大切な食生活の安全性を左右する食品工場やレストランといった、食品を扱われている事業所に対して、常に清潔な環境に保つためのシステムづくりのご提案をさせていただくことも考えています。
 

*住宅建材の揮発性化学物質が原因といわれている、目のちかちか、頭痛、のどの痛み、皮膚への刺激、鼻炎などの症状。各地の消費者センターに被害の訴えがでている。(「SO−」編集室)
 
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