ネットビジネスの新潮流ASPSO-
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以心電心ASPビジネスの動向
特集 ネットビジネスの新潮流ASP  
まえがき

インターネットの急速な進展に歩調を合わせて、各企業においてITを活かした経営改革やビジネス創造に取り組むことは、競争がますます激化するビジネスの世界ではもはや当たり前のこととなった。一方、自社でIT技術者を確保するには限界があるだけでなく、システムやアプリケーションの購入・運用管理といった手間や購入にあたっての莫大なコストは簡単に無視できなくなってきている。

そこで、企業自身がITシステムを保有しなくても、低コストで必要なアプリケーションのみを時間利用できるサービス、ASP(Application ServiceProvider)が注目を集めている。本稿ではASPとは何か、ASPは提供者や利用者にどんなメリットを与えるのか、先進するアメリカではどのようにビジネスが展開されているか、などについて見ていく。

ASPとは

1997年にTraver Guruen-Kennedy氏(ASPインダストリコンソーシアム会長)が初めてASPという言葉を使いはじめたと言われている。現在さまざまな定義があり、必ずしもコンセンサスがとれているとは言えないが、一般的には、「ECソフトや基幹業務ソフトなどのアプリケーションを、ネットワーク経由で利用提供する事業者」をASPと呼んでいる。

ここでは、ASPの条件を次のとおり定義しておこう。

(1)アプリケーションへのアクセスを提供:
アプリケーションを販売するのではなく、賃貸契約でその使用権を提供する。

(2)アプリケーションの中央管理:
アプリケーションをASP業者のサーバ側で一括管理し、ネットワークを通じて顧客にアプリケーションへのアクセスを提供する。

(3)顧客への代表窓口:
顧客からのアクセスおよびさまざまな問い合わせに対する一元的な窓口を提供する。

ASPは「アウトソーシング」や「Webホスティング」が進化した形態ととらえることもできる。ASP発生当初は、ASPと従来ビジネスの差分の意味を明らかにするため、これらの従来ビジネスはASPに加えないことが多かったが(狭義のASP)、多くの会社がASPを名乗るに従って、後者のWebホスティングはASPの一種に含める考え方も増えてきた(広義のASP)。

汎用性の高いオープンなソフトをデータセンタにホスティングすることを主眼に置いた「アプリケーションホスティング」はASPと言える。月額固定料金でユーザに提供することで、サーバの保守やライセンス契約などの煩わしさから開放する。たとえばTeleComputing社はMicrosoftのオフィスやエクチェンジサーバ、アウトルック、アクセスなどを月額固定の料金でユーザに提供している。
 

アウトソーシング
一般に企業が業務の一部を専門とする業者に委ねることをいう。システムの運用やデータ管理、あるいはコールセンタなどの業務がその代表例である。
Webホスティング
経理やスケジュール管理、人事管理など業種や機能に特価した専門性の高いアプリケーションをデータやノウハウと一緒に組み合わせてユーザに提供するサービス。Oracleのラリー・エリソン会長が積極的に進めているNetLedgerはその一例で、会計ソフトをデータセンタに置いておき、ユーザ企業がネットワーク経由でアクセスしてそれを利用する会費制のサービスである。ネットワーク上にアプリケーションを展開しているため場所の制限を受けない。経理担当者は、午前中に本社で通常業務をかたづけ、午後には支店に行ってそこの経理作業を行うといった柔軟な作業体制が簡単に実現できる。
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