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「50万点の店内在庫を活用したヴァーチャル書店」

小宮氏 株式会社三省堂書店
営業企画部 部長

小宮 裕明

WebBASEは国内でも700サーバ以上の導入実績を誇るWebサーバソフトです。今回はWebBASEの導入事例として、三省堂書店がヴァーチャル書店「Book Site Sanseido」を99年秋にリニューアルオープンした背景とそのマーケティング戦略について、三省堂書店営業企画部部長の小宮裕明氏にお話を伺いました。

――昨年の9月から書籍のオンラインショッピングを本格的にリニューアルオープンされましたが、その背景は何でしょうか。

小宮◎インターネットも一般家庭にも浸透してきたということで、昨年9月に和書の取り扱いも含めた「Book Site Sanseido」をリニューアルオープンさせました。その背景には在庫の問題があります。インターネット上のデータベースから商品を検索・注文していただくという点では他の商品と同じですが、書籍の場合、在庫の問題がネックになります。業界が作成した和書データベース120万点のうち、約3分の1が絶版もしくは品切れです。現在流通している書籍でも、流通問屋である取次会社がすべての在庫を抱えているわけではありません。いちばん在庫を持っているのは書店なのです。神田本店の店内在庫50万点を使って迅速・確実に本をお届けできることが、当社サイトの最大の特徴です。店内在庫管理をシステム化させたことで、これまで担当者の経験で行なっていた在庫管理がシステム化され、業務の効率化につながっています。今後は売上データの比較分析を通して、販売効率の向上をもたらしてくれるものと期待しています。

三省堂ホームページ ――書籍の注文から受け取りまでの流れを教えてください。

小宮◎インターネット上で24時間受け付けている注文は、毎日午前4時にデータをまとめ、午前8時に神田本店の単品管理POSデータと照合します。午前中には店頭から調達して配送センターに運び、お客様ごとの梱包をすませ、午後4時から5時には宅配便が取りに来ます。したがって注文後、最速3日で本がお手元に届くわけです。ご注文の6割までは店頭在庫で処理できています。在庫がない場合は取次会社に問い合わせ、それでもなければ版元取り寄せになるので、その段階でお客様に「少し日数がかかりますがよろしいですか」と確認のメールをさしあげて再オーダーを打診します。

――他社のヴァーチャル書店とはどのように差別化されていますか。

小宮◎例えば他社大型書店と当社ではほとんど店頭在庫は同じですし、宅配料も380円から450円の範囲で各社横並びです。したがって、おすすめ情報などコンテンツの充実が一つのポイントになります。もう一つは、他のサービスとの連携。機能面ではJR東日本と提携し、首都圏76店舗のJR駅構内のコンビニ「JC」で書籍を受け取れるようにしました。利用者には留守がちのお宅も多いので、受け取り場所についてはガソリンスタンドなど今後も広げていこうと考えています。ソフト面の連携では、「BOOKasahi.com」にリンクをはり、朝日新聞の書評で取り上げられている本をその場で注文できるサービスを実施しています。また、ある旅行代理店のネット会報誌は地域別特集で地域関連の書籍の紹介もあるので、そこから当社を通じて購入できます。こうした他のサイトとの連携によって付加価値を高めていくことを考えています。

――今後のヴァーチャル書店の取り組みをお聞かせ下さい。

小宮◎ネットワーク技術の発達と普及によって、ヴァーチャル書店をはじめとした新サービスが次々登場してくるものと想定されますが、むしろこれまでの業務プロセスがあらゆる面で見直されることになると思います。特に書籍の物流は、大きな業界再編が起こるものと予想されます。自社だけでなく、これまで業界全体で抱えていたサービスを見直すチャンスとも言えるでしょう。 このとき、三省堂書店としてのブランドイメージの確立が重要になってきます。インターネット上のデータベースから書籍を検索・注文していただくという基本的なサービスを軸にして、先ほど申し上げたコンテンツとサービスの充実および提携を、これまで以上に進めていきたいと考えています。
 
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ookSiteSanseido書籍注文システムのWebサーバとして使用されているのがWebBASE。WebBASEを選択した理由は「価格が安価であり開発が容易、さらにシステム構築が短期間で実現する」ため。WebBASEを導入したことで、「担当者の経験で行なっていた在庫管理がシステム化され、業務の効率化につながった」。プロジェクト参加者は20名程度で、開発期間は約4カ月程度。今後は、フェールオーバ対策も付加していく予定。
 

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