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1980年代の高度成長時代から1990年代の低成長時代を経て、新しい国際競争時代に入り、企業は生き残りをかけて、情報化環境の再構築を図っている。情報インフラを駆使し、ダイナミックにそのビジネスが変わっていく現在においては、あらゆる事態を想定した完璧なシステムや企業形態はあり得ない。その変化してゆくビジネスに素早く対応していくためには、アライアンスを組み、市場のニーズをダイレクトに収集し分析していくビジネススキルが必要不可欠である。そのため、さまざまな企業間の連携、アライアンス、もしくはM&Aといった動きは既に日常茶飯事に行われている。また一企業内でも新しいビジネスモデルのための組織変革、部署の統廃合、移転等が頻繁に行われ、時代や状況に応じて、ダイナミックに変革を行える企業こそが勝ち組として21世紀に生き残っていけると考えられている。 このようにビジネスシーンが加速している原因は、もちろんITによる経済構造変化のためであるが、同時に、ビジネスをさらに加速させていくために必要なものもITである。この原因と対策の一致が事態を一見複雑に見せているが、すでに時代はその混沌の中を走り出しており、対策の遅れが企業にとって命取りになるほどのシビアなレースが繰り広げられているのもまた事実である。 そのような時代の必然とも言えるのが、これまでに構築されてきたさまざまな情報環境の統合・連携などをスピーディにしかも低コストで行うEAIであり、ビジネスシーンがダイナミックに動けば動くほど、システムの中でEAIの担う役割は大きなものになってくるのではないだろうか。この稿では、さまざまなケースにおけるEAIの有効性について、考察を試みてゆく。
企業の情報武装化は、その時々の企業がおかれた状況、戦略、戦術に対応するために、それぞれの時代の必要性に応じて開発されたものが多い。また、あるべき姿をイメージしているが、各投資時点におけるROI(Return on Investment)が最大となるような投資を選択してきたため、それぞれのアプリケーションが体系化された中で開発されたものではないと認識したほうが現実に近い。振り返ってみると、現在稼動中の情報環境は、多数のアプリケーションがスパゲティの状態で稼動している。また、メインフレームなどで構築されている情報環境は、バックログが多く年々少しずつ改良されながら、維持管理が行われているという状態で、より高度なサービス提供の要請、統合化などへのまとまった投資ができずに、硬直した状況に陥っている。 しかしながら、日本経済も成長神話のバブル崩壊から景気沈滞、5%に近い失業率など長いトンネルを抜けきれておらず、各企業は事業組織を独立採算制へ移行し、不良部門の切り離し、優良部門及び今後の展望が期待される部門への特化などによるリストラの断行、業務効率化などの施策に取り組んでいる状況である。そのような状況下であっても、ボーダレスな取引きによる新しいビジネスモデルへの移行、変化が求められている。すなわち、従来は、企業規模の論理が、お客様の囲い込み、ビジネスマーケティング、価格政策などにおいて有利に働いていたが、今や、どの企業でもインターネットの発展からマーケット自身は大企業が抱える顧客をはるかに超えた数の顧客を同一条件下で得ることができる。したがって、企業規模の大小、「ケイレツ」などとは無関係に、eビジネス武装化度、新しいビジネスモデル展開度、新しいコンテンツの提供度、eビジネス環境プロデュ−ス力など、特徴ある企業イメージと知名度、実績がその企業の経営に影響を与えるようになっている。 |
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