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まず、無線も高速化され、コンテンツをモバイル端末に転送・配信するビジネスが盛んになることが予想される。このコンテンツ配信はすでに、NTTドコモのM-Stageなどで実現されているが、音楽、映像などのモバイル端末への配信は、今後はさらにさまざまな形で行われるようになるだろう。たとえば、バスやタクシーでは、お客さまのために、GPSと連動して観光案内映像を流すサービスが可能になる。また、個人のモバイル端末へ広告として映像情報を送るビジネスも立ち上がる可能性がある。中でも、モバイル端末に、動画で事件やニュースなどをいち早く配信したり、広告コンテンツを流すビジネスは、比較的早い時期に実現されると予測される。 また、2003年を目途に実現されるデジタル地上波放送は、放送と通信の融合を目指しているともいわれている。そこでは放送と通信を介し、インターネット連動型の双方向性を持った放送形態が実現される。これにより、低価格なコンテンツの提供だけでなく、予約、購入など、放送に連動した携帯型eコマースの登場も想像に難くない。これらは、B2Cのビジネスの予測であるが、B2Bの領域でも有効な利用方法が見いだされることになるだろう。
最近、無線ICチップの小型化、低価格化が進んでいる。この無線ICチップは、現在は数百円/1チップで、使い捨てるにはまだ高価である。しかし、その改良によって5円以下、1円まで近づいてくると、紙などに埋め込めるようになる。そうなると、たとえばチケットや、残しておくべきドキュメント、商取引の契約文書、法的文書、特許など、大切な文書類にICを埋め込ませた紙を使えるようになる。ICを埋め込んだ紙が増えれば相乗効果的に価格も低下する。その結果、バーコードにとって代わる可能性も出てくる(図5-1)。物理的な物の管理という意味においては、その効果は絶大であることも予測される。紙以外のものにも、このチップが埋め込まれる可能性はある。そのような状況での管理技術という意味で、その技術をEverythingというより、どれとの組み合わせで選んでも、それらの関係をICチップで把握できれば経営に生かせるという意味を込めて、Anything Relationship Managementという言い方をしてみた。 巨大なモバイル応用ビジネス領域が出現する可能性は他にもある。たとえば、これらの技術は、ロボット技術と結びつく公算が高い。空間を含めたものの認識が容易になることで、新しいビジネス領域が一気に拡大することを予測することは難しくないだろう。
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