特集:ブロードバンドがもたらす新しいサービスの可能性
Chapter 4 ブロードバンドの将来展望  
 

PRM (Personal Relationship Management)
 PRMというのは造語である。企業が顧客の情報を管理するものとしてCRMがあるが、ブロードバンド時代になると、企業対個人よりも個人対個人の関係がより重要になってくると予想される。個々の利用者が適切な情報を受信し、かつ有効な情報を発信することを可能とするためには、個人の嗜好やプロファイルを蓄積し、相互に交換できるようにする何らかのしかけが必要になる。個人のプライバシを確保しつつ、このようなしかけを実現するにはどうしたらよいか、今後のブロードバンド社会において非常に重要なテクノロジの一つである。

権利管理とシンジケーション
 ブロードバンドの世界では、情報の権利管理がより重要となってくる。既にコンテンツを安全に配信するためのカプセル化(暗号化)や電子透かしの技術が実用に供されている。しかし、今後誰もが情報を発信する時代になると、特定のコンテンツホルダや配信事業者の権利を保護するだけではなく、個別の利用者の権利をいかに保護するかが大きな課題となる。セキュア配信を効率よく行う技術とともに、権利関係の管理や権利に応じて情報の流れをコントロールするためのシンジケーション技術が大切になると考えられる。

3:ブロードバンドの未来へ

 以上述べたように、ブロードバンドは今後のビジネスや社会を変革させる力を秘めている。

 ユビキタスネットワーク環境が実現されたe-Life社会では、その新しい時代に合ったネットワークモラルの確立が望まれる。ネットワーク犯罪に対しては法律的な規制も必要となるが、新しいネットワークサービスを多くの人が快適に使うための仕掛けとともに使う側のマナーも作っていく必要がある。これができて始めて新の意味でのブロードバンド先進国といえる。

 NTTソフトウェアがその実現に向けての一翼を担えるように、常に先見性を持って世の中の動きに敏感に反応し、時代にマッチした新しいソリューションを提供できるように取り組んでいきたい。

 
 
門田 充弘 取締役 経営企画部長
門田 充弘
1章、2章
齊藤 敦 技術開発部
ブロードバンドシステム開発センター
設計主任
齊藤 敦
3章
松本 賢一 インターネット技術センター
設計主任
松本 賢一
3章
 
服部 文夫 技術開発部
ブロードバンドシステム開発センター
センター長
服部 文夫
1章、2章、4章
望月 暢彦 iメディエーション事業部
担当課長
望月 暢彦
3章
森本 龍太郎 インターネット技術センター
森本 龍太郎
3章
 
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