システム全体のグランドデザイン作りは、NTTソフトウェアによる綿密なコンサルティングを通して行われた。スタートは2001 年の秋。小泉たちのチームは、氏川氏の「データ連携の心(中心)は飛行機の“便”情報だ」という予測を元に検証を重ね、どのような情報デリバリー経路を作れば、確実で使いやすいデータベースになるのかを検討した。
小泉はその過程を「複数のシステムを1 つと捉えて、1 つのプラットフォーム、1 つのデータでまとめ上げる作業なのですが、さすがに28となると、その整理だけでも大変でした。ただ、やるほどに意欲が湧きましたね」と語り、氏川氏は「いい意味でしつこいほど粘っこく(笑)聞かれましたし、貪欲に努力してくれました」とNTTソフトウェアの仕事振りを評してくれた。
こうして、コンサルティングが2002 年6 月に終了し、いくつものパッケージ候補の中から、NTTソフトウェアの推薦により、最適なEAI パッケージとしてwebMethods が採用された。
翌2003 年4 月には、データベース間の相互連携を可能にする共通基盤システムが完成し、同年10 月には、まず客室乗務員管理システムが完成した。今後は、数年のスパンで飛行計画システム、フライトインフォメーションシステムを順次、共通基盤システムを基軸にリニューアルしていく予定だという。


現段階におけるデータの統合・共有
現時点では計画半ばで、数字的な成果はまだ評価段階にないが、すでに効果がではじめているという。例えば、インターネットで提供している発着案内のパフォーマンスの向上。
「以前はインターネット系システムからもメインフレームのデータベースにアクセスしていたため、複雑なシステム連携をとらざるを得ず、アクセスが集中すると表示に時間がかかっていました。それが今では、スムーズに表示されています」と氏川氏。
また、「客室乗務員の管理システムがオープン系になったことで、帳票ベースの手作業だった乗務スケジュール管理の作業効率が格段に向上しました」桑野氏はこう語る。
そのほか、新客室乗務員システムの完成により、従来は別々の端末で確認しなければならなかった情報を、一台で済ますことができるなど、社内スタッフの業務も効率化が進んでいるとのこと。
「こういった効率化が進むと、スタッフは新たな業務に取り組めます。スタッフの付加価値が上がるわけです。これはお客様へのサービス向上にもつながるでしょう」(氏川氏)。
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