渡部 瑞枝
NTTソフトウェア株式会社
営業推進本部 法人営業部
ソリューション営業部門
前回の金子先生のコラムは、IFRSが業務システム・財務会計システム・連結会計システムに影響が及び、企業グループ内でシェアードサービスのニーズが高まっていくであろうというお話でした。確かにIFRSは会計システムだけでなく業務システムにも影響が及びます。今回は「スクラッチ開発した業務システムはIFRSにどのように対応すればよいか?」と題して、お話します。
少し視点を変えて、ERP製品はどのくらい導入されているのか見てみましょう。世の中に公表されている様々なデータを見ると、大企業では50%以上、中堅企業を合わせて約40%が導入済みという状況です。これはCRMやSCMの導入率が約10%程度なのに比べれば、かなり高い導入率であり、その中でも特に会計システムの導入率が高いという結果が出ています。
では、会計システム以外の部分でのパッケージ導入はどうでしょうか。
ある調査では、販売管理システムや生産管理システムなどは企業毎の業務固有性が高く、すなわち、「パッケージでは自社の業務に合わない」ため、他の業務に比較してスクラッチ開発の比率が高いという結果が出ています。

スクラッチ開発した機能は、ベンターサポートがないため、自社でIFRSに対する方針を決め、システムで変更する部分はタイムリーに開発を開始する必要があります。私どものこれまでの営業活動の中でも、「こういったアプリケーションは、パッケージベンダ任せにはできないので、自ら対応しなければならない」、という強い危機感を持つ企業が多く見られます。
例えば、販売管理システムではIFRSが強制適用になるとポイント計上や売上計上の処理などに影響が出る事が予想され、その場合、アプリケーションの作り替えが必要になります。
各企業においても、2015年または2016年に見込まれている強制適用に向けて、システム側での対応の検討を始める時期に来ているのではないでしょうか。
その際に、考慮しなければならない大きな課題として、「IFRSが現在も改定され続けている 会計基準であり、システム改修を短期間で柔軟に実施しなければならないということがあります。
しかも、企業を取り巻く環境が、経済状況の大きな変化や新しいビジネス登場など、変化スピードが格段に上がっている現在では、IFRS対応だけでなく、時々刻々と変わるビジネスにタイムリーに追随できる、変化に強いシステム構築手法が求められてきています。
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