「見える化」する対象を考えるときに、まず初めにあるべき姿、つまりビジョンとそれに向けての戦略・戦術・アクションプランを定める必要があります。そして、戦略・戦術・アクションプランのゴールとなるものが達成目標です。企業活動はその達成・進捗度合いを測るために指標が必要となります。
指標を考える際の2つの観点から考える必要があります。 1つが、「切り口」です。たとえば、経営状況を見える化する場合、代表的な切り口にバランススコアカードがあります。当社でも、「見える化」活動を数年来取り組んでいますが、この分類で見える化しています。
もう1つの観点に、「見方」があります。ものを見るときには「全体をつかむ鳥の目」、「詳細をきちんと見る虫の目」、そして「流れをつかむ魚の目」の3種類があります。
鳥は大空を飛びならが、森全体を見て、獲物を探しています。同様に、企業全体を見渡して、問題・課題のありそうなところを見つけていきます。企業で言えば、例えば全社的・ブランド別売上が該当します。
鳥の目で問題・課題が見つかったら、次にその真の原因をつかむ「虫の目」があります。例えば、製品個別の損益などが該当します。 そして、これとは別に、企業の将来を見据える、魚の目が必要となる場合もあります。魚は汐の流れをつかみ、自分の進むべき方向を決め泳ぎ続けます。近い将来起こりうる異常を早期に検知し、その対策を早めに打つ必要があります。企業で言えば、例えば異常な返品や歩留り、クレームなどが該当します。
このように目的によって見る目を変える必要があります。 そして、実際の見える化システムでは、この「切り口」と「見方」をマトリックス構造の中でそれぞれ指標(KPI)を設定することにより、「何を見るべきか?」が決まります。
NTTソフトウェアでは、見える化の視点マトリックスをカバーする4つの見える化ソリューション「InfoCabina」を用意しています。全体をカバーする「経営の見える化」、そして、虫の目が中心となる「現場の見える化」、顧客から見た評価が中心となる「顧客の見える化」、人・組織の成長を助ける「知識の見える化」です。
次回は、「見える化すべきデータはどこにあるのか?」、「データを『情報』に変えるにはどうしたらよいか?」についてお話したいと思います。