各部門から集めたデータをそのまま画面表示しても意味のある「情報」とはならない、という話を述べてきました。マネジメントが事業の方向性を判断する際には、少なくとも「部門別」「セグメント別」「拠点別」など、傾向や問題を発見できるようにさまざまな切り口で集計・分析できる必要があります。一言で、「部門別」「セグメント別」「拠点別」などに集計・分析するといいましたが、実際はなかなか簡単にはいきません。なぜなら、企業内では、実は組織毎での評価尺度・単位が異なっている、ということがしばしばあるからです。いくつか例を紹介します。
実際、数年前に弊社で「見える化システム」を導入した際も、「売上」という定義一つとっても、営業部門、開発部門、経理部門で意識している数字や売上を認識するタイミングが違っていました。同じように、営業拠点によって「受注確度」の判断基準も曖昧でした。しかし、正しい経営判断をするためには、このようなデータの解釈を共通化し、見える化する際に採用するデータ項目をきちんと定義する必要があります。
ただし、全てを統一して全社が全く同じコードや指標で判断するということも現実的ではありません。1つのデータを、全社統一コード・基準でも、部門や拠点独自のコード・基準でも柔軟に適用できないものでしょうか。