従来のシングルサインオン製品は、製品内で固有のデータやプロトコルを用いて認証状態の共有を図るものが大半でした。そのため、シングルサインオン可能な範囲は、同製品を採用しているサービス内に限られていました。また、シングルサインオンの目的も、ユーザの囲い込みや、同一事業者内での認証共有が主なものでした。
しかし、Webサービスにおけるサービス連携を実現するためには、このような独自仕様や囲い込みの発想はかえって障害となりかねません。Webサービスは、肥大化するサービスシステムを最適化するため、異なるサービス同士が自由に流動的に結びつくイメージから出発しています。そのため、各サービスの関係は緩やかであるべきであり、関係を結ぼうとするサービスに対してはその方法が開示されていることが望ましいといえます。
ID連携の概念は、このような要求に応える形で登場したものです。