ある日、ABC工業・経営企画部の山田氏のもとに、上層部からある命令が下された。それは「ホワイトカラーの生産性向上」というもの。取り組みの必要性を感じる企業が多い一方で、非定型業務であるホワイトカラーの仕事は成果の大小を捉えにくく、生産性という定義も難しい。一口に生産性向上と括っても、実現が難しい課題だ。
この難問に取り組むべく、山田氏は本件に関わるメンバーとして、総務部の河本氏、営業部の森下氏、情報システム部の海江田氏を招集。まずは、ホワイトカラーの生産性の定義から検討することとした。

| 山田● | 実際に物を作り出したり、売上を上げるわけではないホワイトカラーに とって、生産性という言葉は定義が難しい。どういう方向性で解釈すべきだろうか? |
| 河本● | 一般的な解釈として、売上を伸ばすか、コストを下げることで企業の売り上げを伸ばすことができます。この発想を応用できないでしょうか? |
| 海江田● | 売上を「生産量」、コストを「奪われている時間」と置き換えてはどうでしょう。奪われている時間を逆の視点で捉えると、一定の生産量を達成するために費やした時間とも言えます。生産性というのは「生産量÷生産に費やした時間」と定義できそうですね。 |
| 森下● | ルーチンワークでもないし、物を製造するわけではないホワイトカラーにとって、生産量という言葉も曖昧ではあります。その定義を元に、“生産”という言葉をさらに解かしていく必要もありそうです。 |
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