
ICT 社会を生き抜くビジネスパーソンに向けて、兵法書から普遍のビジネス戦略を毎回ピックアップしてお届けします。

孫子曰く、「進軍すべきではない状況にあることを知らずに進撃せよと命令し、退却すべきではない状況にあることを知らずに退却を命令する。これは軍をただ拘束しているに過ぎない」。
指揮官の誤った認識に基づいた軍事行動は、軍を窮地に追い込み多大な損害につながりかねません。これは、孫子の時代から変わらぬ真実。指揮官には現状を観察・把握する能力が常に求められているといえます。
市場環境の激変が当たり前になっている現在、ビジネスにおいても、現場の状況をしっかり把握し、それに基づいた判断と意思決定を迅速に行う必要がますます高まっています。
経営戦略の中核的なコンセプトとして広まった「見える化」は、刻々と変わるさまざまな状況を体系的な仕組みで把握しようという考え方です。「見える化」によって見えてきた問題や課題に対して、組織的に改善策を講じる。また、改善による効果・結果を見ることで、さらに改善を重ねてより目標へと近づいていくことが重要です。
「見える化」は企業を強くするための有効な手段。社内に眠る膨大なデータを先進的なICTによって上手に「見える化」することで今を知り、あるべき姿に近づけるはずです。