NTTソフトウェア株式会社
地デジIP再送信は、県域限定サービスであることから、配信設備は県単位で構築しなければなりません。2008年5月に東京と大阪でサービスを開始し、現在はこのほかに神奈川、千葉、埼玉、愛知、京都、兵庫でもサービスの提供を行いながら、順次エリアを拡大しています。
地デジIP再送信システムは、地上デジタル放送信号を復調するOFDM復調器と動画の圧縮方式を変換するトランスコーダ、デジタル著作権管理を行うDRM装置、IP送信装置で構成されています(図参照)。設備的にはサーバー類やスイッチなどによる、簡単なミニ放送局といった印象です。拠点ごとに窓の有無や空調設備などの条件が異なり、実際には工事の過酷さもありましたが、1 ヵ所につき3 ~ 4ヵ月と長期にわたって地方都市へ行けたことは楽しい思い出です。なかにはご当地のおいしいものを食べて、太って帰ってきた者もいます(笑)。
地デジIP再送信システムの設備工事における課題としては、複数の拠点で同時にかつ短期間で配信設備を構築しなければならなかった点があります。また、商用ベースにおいては初めてとなるNGN 上でのIP 再送信ということで、運用試験の準備や実施にも時間を割かなければなりませんでした。これらについては、これまでに培った大規模プロジェクトの運営ノウハウを生かし、想定できるトラブルへの回避策を入念に準備するとともに、拠点同士で情報を共有し、水平展開による監理を徹底しました。
今回の『ひかりTV』のシステム構築は、私たちブロードバンド通信サービス事業ユニットにとっても、代表となるプロジェクトであったといえます。普段はなかなか皆さんに理解していただきにくい縁の下の力持ち的な仕事がほとんどですが、今回は『ひかりTV』のネームバリューによって、私たちが何をやっているのか、家族や友人もすぐに理解してくれました。そして何より、サービス開始後に『ひかりTV』の画面を観たときの安堵感と大きな達 成感は忘れられませんね。

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