情報誌・コラム|Publish・Column

ICTの潮流 / no.7
IPTV
 
2009年11月

SOLUTION CASE:ブロードバンドインフラを
最大限に活かす次世代IPTVの画期的サービス。

株式会社NTTぷらら様

SOLUTION CASE

インターネットサービスプロバイダーでもある株式会社NTTぷらら様(以下、NTTぷらら)は、それまでNTTグループ各社で展開していた「4th MEDIA」、「オンデマンドTV」、「OCNシアター」を統合し、新しい映像配 信サービス『ひかりTV』を開始。国内初となる本格的IPTV サービスとして、多チャンネル放送、ビデオ・オン・デマンド(VOD)、カラオケサービスを提供するとともに、次世代ネットワーク(NGN)上で地上デジタル放送のIP再送信を行うなど、画期的なサービスを実現する新たな映像配信プラットフォームを構築しました。

日本標準となるIPTVシステムを短期間で構築

『ひかりTV』は、NTTぷららが2008年3月から新たにスタートしたテレビ向け映像配信サービスです。我が国での本格的なIPTV の幕開けを告げるものであることから、各界から注目を集めています。

株式会社NTTぷらら 代表取締役社長 板東 浩二氏

『ひかりTV』の事業化にあたり、2つの命題がありました。第1は、地上デジタル放送をIP網により再送信する地上デジタル放送IP再送信(以下、地デジIP再送信)の実現です。通信品質が高いNGN(フレッツ 光ネクスト)の特長を生かして、安定した高品質な映像配信を実現しました。第2は、IPTV 標準規格を視野に入れたプラットフォームの構築です。サービス事業者、家電メーカなどがIPTVフォーラム(*1)に提案している技術仕様に準拠し、これまでの既存映像3サービスのイイトコドリをする形で、『ひかりTV』サービスの提供を実現しました。

『ひかりTV』の事業の大筋が固まったのは2007年7月。この時期はIPTVフォーラムがまさに仕様を固めている最中でした。我々はその仕様に準拠した新しい映像配信プラットフォームの内容を9月に決定。これと同時にセット・トップ・ボックス(STB)(*2)の開発も進め、2008年3月にサービスを開始しました。実質1年未満ですべてを構築したことになり、スケジュール管理を含めたマネジメントは今振り返っても大変でした。

しかし、プラットフォームの刷新を図る中で3つの映像配信サービスを統合したことは、さまざまなメリットも生じました。まず運用面では抜本的な効率化が図られ、サービスの競争力も飛躍的に上がりました。コンテンツ調達では、それまで各社が個別で行ってきた調達を一本化することにより、コストを引き下げられました。

またIPTVフォーラムの技術仕様を採用したことで、薄型テレビへの『ひかりTV』対応内蔵チューナーの搭載が進みました。チューナーが内蔵されれば、ネットが不得手な高齢者の方々にもリモコンひとつで気軽にお楽しみいただけます。現在普及しているのは三波(地上波、BS、CS)共用テレビですが、IPTVを加えた四波共用テレビが一般的になる日もそう遠くはないかもしれません。

テレビをもっと楽しくする「ひかりTV」

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【用語解説】

*1:IPTVフォーラム
IPTV 技術およびサービス基盤の整備を担う有限責任中間法人。その前身は同名のフォーラムで、民間協議会「次世代ブロードバンドコンテンツ流通フォーラム」の中で2006年に発足され発展してきた。
*2:セット・トップ・ボックス(STB)
テレビでIPTV 配信サービスを観るための受信機。