情報誌・コラム|Publish・Column

ICTの潮流 / no.8
Cloud Computing
 
2010年3月

兵法を紐解く -勝利のビジネス戦略- 第6回 完璧を目指して遅れをとるよりも、スピード重視で行動するほうが得策である

ICT社会を生き抜くビジネスパーソンに向けて、兵法書から普遍のビジネス戦略を毎回ピックアップしてお届けします。

ビジネスHintコラム

兵は拙速を聞くも、未だ巧久なるを睹ざるなり

完璧を目指して遅れをとるよりも、スピード重視で行動するほうが得策である

孫子曰く、「戦争では、スピードによってコストに見合った成果を上げた例はあるが、完璧を期するあまりに長引かせて、そのコストに見合った成果を上げた例はない」。さらに孫子は、この言葉のあとに「戦 争が長引けば軍が疲弊し、鋭気を挫く結果になる」とつづけています

これは、現代の情報システムにも当てはまる言葉です。企業がシステムを構築する場合、IC T機器やソフトウェアへの投資コストがかさむことも多く、「完璧」を求めるあまりに導入を躊躇し、ビジネスに支障をきたすこともあります。加えて、経営環境の変化が激しい今、柔軟かつ大胆に対応できるスピード力が問われるケースはますます増えています。この“躊躇”が原因で関係スタッフのモチベーションを下げる恐れもあります。

最近では、低コスト、短期間で利用可能なクラウドの話題を耳にすることが増えました。クラウドは、必要なときに必要な分だけソフトウェアを利用できるオンデマンド型サービスのことで、自社内にサーバもソフトウェアも不要です。また、必要がなくなればいつでも解約できるというメリットもあるので、スピード重視でテスト導入する企業が急増中です。コスト、スピード、そして意識的な部分にも作用するクラウド。

ICT戦略の新しい選択肢のひとつとして加えたいところです。

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