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電子書籍普及の鍵を握る技術として注目を集めるHTML5(*1)/CSS3(*2)。今回のエキスパートは、CSS3の日本語組版、標準化を技術センターで追求する鈴木雅貴。新技術を伝達、啓蒙するポジションから、常に意識しているというキーワード「LINK」について語る。 |
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私は、以前よりHTML5、CSS3に個人的に関心を持っており、社内で勉強会を開催するなど、啓蒙活動を地道に続けてきました。電子媒体上で、より柔軟な文字レイアウトを可能にするCSS3は近年、電子書籍と紐づけて語られることが多くなりました。縦組みが特徴的な日本語組版がCSS3で世界標準化されれば、電子書籍のレイアウトの制約が軽減され、国内の出版業界からのコンテンツ提供が活発化することが期待されます。
また、コミックなどの日本が誇るカルチャーコンテンツが世界に進出するチャンスもさらに広がるでしょう。CSS3の標準化・普及により、電子書籍業界全体の活性化が期待されています。
ビジネスにつながりそうな新技術にいち早く触れ、その実態、可能性を探ることが私の所属する技術センターの業務の一つです。今、CSS3に取り組むことで、拡張性の高い電子書籍ならではのメリットを取りこみ、これまでにないWebサービスが見つけられるかもしれません。
電子書籍については、出版業界、ICT業界が懸命にビジネスモデルの構築に取り組んでいますが、新たなサービス像を見つけ出すことは、簡単なことではないでしょう。ただ、さまざまな通信を可能にするHTML5に、一つのヒントがあるのではないかと考えています。通信といえば、私たちNTTグループの強みです。技術センターの一員として、NTTソフトウェアにしかできない、今までにないビジネスを手掛けていきたいと考えています。
技術センターと言えば、先端の技術を深掘りしていく組織――そんな印象があるかもしれませんが、私は何よりも現場スタッフとの信頼関係の構築を大切にしています。生産性向上のためにプロジェクトのサポートに回るときも、事業部とタッグを組んで新技術を模索するときも、現場スタッフに実際に会って、サポートする意思をきちんと伝えることに重きを置いています。技術はペーパーの送付で伝わるものではなく、ヒューマンなつながりによって伝えられていくものだと感じています。
また、社外の勉強会・交流会・コンソーシアムなどにも積極的に参加することを心がけ、社外から持ち帰った知識は、勉強会で社内にフィードバックしています。その一連の活動を通して感じるのは、「技術者としての成長」と「Web空間の広がり」は実に似ている、ということです。
まずはシンプルに興味・関心を抱くこと。そこから、面白い技術・人間関係・コミュニティへとリンクが広がっていくのです。ただ、リンクを広げていくためには、単に興味・関心を持つだけではなく、積極的なアウトプットも必要です。自らの興味・関心を常に意識して周囲に発信を続けていけば、必ずその先が広がってくる――私はそう信じています。
【用語解説】
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