エポスカードイメージ

概要

小売業大手の丸井グループにおける中核事業の一つであるカード事業を手掛けている株式会社エポスカードでは、年4回の優待セールや優待施設など会員サービスの充実をはかりながら、ネットサービスにも注力することで魅力あふれるサービスを数多くの会員に提供している。そんな同社がキャッシングの利用促進の施策として、インターネットを利用したキャッシングの仕組みを新たに検討した。このネットキャッシングを支えるインフラにNTTソフトウェアの『BankingGate(バンキングゲート)』が採用されている。

課題

キャッシングの利用促進に向けたネット基盤の整備へ

1960年に日本で初めての「クレジットカード」を発行し、以来、カードの店頭即時発行等、革新的な取組みを進め、2006年3月、その集大成として、ハウスカードの魅力にビザブランドの汎用性を付加した「エポスカード」を発行、お客様の幅広いクレジットニーズにお応えしている。お客様にとって安心・便利なクレジット販売や、健全なキャッシングサービスを提供するとともに、提携カードの開発など本格的なカードビジネスを推進。オンラインサービス「エポスネット」や会員サービスの拡充などにより、店舗・カード・Webが一体となって利便性を高め、末永くご利用いただけるカードとして、お客様のさまざまなライフスタイルをサポートしている。

そんな同社が大きな岐路に立たされたのが、貸金業法の改正だ。 2010年には総量規制が導入され、多大な影響が発生した。その後、1年が経過し、お客様も健全にキャッシングをご利用いただける環境が整ったことを受け、キャッシングの利用促進を目指した新たなプロジェクトを2011年にスタートさせた。

まず、キャッシングの利用促進施策を検討する過程で顧客の声を集めたところ、「丸井を利用する方は若い女性のお客様が数多くいらっしゃいますが、キャッシングに対する抵抗感やATMでのキャッシング利用に抵抗があることがわかったのです」と事業企画部 ファイナンス企画課 チーフリーダーの久保 公一氏は当時を振り返る。また、公共料金の引き落としなどのタイミングで口座に入金するというキャッシング利用のニーズが一定量あることが調査で明らかになったという。

しかし、当時はATMでのキャッシング利用にしか対応できておらず、インターネットでキャッシングできる仕組みがなかったと久保氏。「他のカード会社では、インターネットでキャッシングし、口座に振り込むサービスが標準的に行われていました。そこで我々も同様のサービスを急ぎ立ち上げる必要があったのです」。そこで、キャッシングの利用促進のための施策として、ネットキャッシングの仕組みを新たに構築することになる。

解決へのアプローチ

豊富な実績と信頼性の高いパッケージを高く評価

ネットでのキャッシングは銀行のサービスを利用することになるため、手始めに取引のある銀行に相談した久保氏。そこで紹介を受けたのが、株式会社エヌ・ティ・ティ・データが提供している『ANSER-CLA』というサービスだった。さらに「多くの金融機関が利用している『ANSER-CLA』と連携する方法には、自社開発による方法と実績のある仕組みを利用するという選択肢があることがわかったのです」。

そこで久保氏は、同社のシステムを一手に担っている情報システム会社の株式会社エムアンドシーシステムに検討を依頼。その依頼を受けて、顧客システム開発本部 顧客システム開発部 顧客システム2担当 マネジャーの津田 義久氏が実際の試算を行うことになる。

「一般的なシステム開発では、自社開発するのが我々の基本的なスタンスです。ただ、サービス開始までの期間がわずか6ヵ月余りしかなかったことが大きな障害となりました」と津田氏。そこで白羽の矢が立ったのが、NT Tソフトウェアが提供する決済ソリューション『BankingGate』だった。「障害があればお客様に迷惑をおかけします。費用が膨らむだけでなく信頼も落としてしまうことも。だからこそ、豊富な実績を持つソリューションを選択したいと考えたのです」。

実績面では、数多くの取引先が利用しているという点が大きなポイントになったと久保氏。「銀行から勧められたこともさることながら、お付き合いのある他のカード会社でも安定して活用しているという話をお聞きしました。安心して使える仕組みだと感じたのです」。

システム的な面では「事前に『BankingGate』の機能等を説明していただき、信頼に足る仕組みであることが上層部にもはっきり説明することができました。障害検知の仕組みやリトライ処理などもしっかり備わっており、『BankingGate』に任せれば問題なくサービスインできるというイメージが湧きました」(津田氏)。安定した実績とシステム面での信頼性が高く評価され、『BankingGate』が同社のネットキャッシングの基盤を支えることになった。

ソリューションとその成果

わずか4ヵ月でサービスイン! 円滑なプロジェクト進行でトラブルなし

基本的な仕組みとしては、顧客ごとに用意されたポータル画面からキャッシングを選択することで、必要な金額を指定の口座に即時に振り込むことが可能な機能を実装している。特にカスタマイズすることなく基本のパッケージをそのまま利用でき、スムーズに導入できたと久保氏は満足げだ。

「当初はつまずく部分もあるかと考えていましたが、短い開発・導入期間でもトラブルは発生しませんでした。現在も安定して稼働し続けています」(久保氏)。また、サービスリリースが2012年2月末だった今回のプロジェクトだが、実際に導入スタートが10月半ばだったことを考えると、わずか4ヵ月ほどの短期間で本稼働を迎えることになる。

「短期間のスケジュールではありましたが、エムアンドシーシステムとNTTソフトウェア様におまかせしておいても、プロジェクトがスムーズに進みました。ストレスなくプロジェクトが遂行でき、大変感謝しています」と久保氏。

当初目的としていたキャッシングの利用促進という面では、ATMに比べて女性顧客の比率が高く、女性のキャッシング利用促進に大きく貢献していると久保氏。また、公共料金の引き落としなど決まった日付の前にネットキャッシングの取り扱いが増える傾向にあり、当初想定していたニーズに応えられていると分析している。

他にも、しばらく利用していなかった会員の方が改めてネットキャッシングを利用する機会も増えているようで、新規の顧客獲得だけでなく、既存会員の掘り起しにも大いに貢献している。

なお、NTTソフトウェアに対しては「プロジェクトに真摯に取り組んでいただけたことはもちろん、要求に対して迅速に応えるレスポンスの早さにも満足しました」と津田氏。

今後の展開

『BankingGate』の活用をさらに広げるNTTソフトウェアの新たな提案に期待

現在、インターネットを経由したキャッシングに『BankingGate』を利用している同社。『BankingGate』は、IVR(自動音声応答システム)と連携させながら、電話でのキャッシングにも対応できる環境を構築することもできる。NTTソフトウェアでは、この機能を活用して、お客様とのタッチポイントを増やし、更なる利用促進に繋げる新たな提案も進めている。

また、キャッシングサービスだけでなく、払い戻しなどの業務に『BankingGate』を活用し、省力化を図るなど「『BankingGate』を利用すればこんなこともできます」といった新たな提案に、同社は大きな期待を寄せている。

システム構成概要図

お客様プロフィール

株式会社エポスカードロゴ
株式会社エポスカード

設立 2004年10月1日
所在地 本社:〒164-8701 東京都中野区中野4-3-2
業務資本金 1億円
事業内容 クレジットカード業務
クレジット・ローン業務
URL https://www.eposcard.co.jp/index.html



株式会社エムアンドシーシステムロゴ

株式会社エムアンドシーシステム
設立 1984年9月1日
所在地 本社:〒164-8701 東京都中野区中野4-3-2
業務資本金 2億3400万円
事業内容

ソフトウェア開発、データセンター事業、コンピュータ運営
・丸井グループのシステム開発・構築・システム管理・運用
・外部企業向けITハウジング・コロケーション等データセンター事業

URL http://www.m-and-c.co.jp/index.html

※2013年8月時点現在