概要

HBAは、北海道を拠点にしてシステムインテグレーション、アウトソーシング、ソフトウェア開発などを手がける情報技術の総合サービス企業である。
その主力事業の一つである受託ソフトウェア開発では、高いセキュリティを確保する必要がある。顧客先で開発業務に携わる従業員との連絡には携帯電話を使用しているが、携帯電話は紛失や盗難による情報漏えいの危険をゼロにすることが難しい。

そこでHBAでは、次世代オフィスのコミュニケーションプラットフォームである 「ProgOffice(R)を導入することで、携帯電話を利用したセキュアで効率的なコミュニケーション環境を実現したのである。

課題

IP化でコスト削減とセキュリティ確保を狙う

HBAの東京支社には約300名が所属している。東京支社の技術者の大部分が受託開発業務に携わっており、顧客企業に常駐して業務を遂行する場合が少なくない。このように顧客企業に常駐する業務形態の場合には、情報漏えいリスクを最小限に抑えるために、外部との連絡手段が制限されることが多い。HBAでは、顧客先に常勤している技術者と本社や支社との連絡には、以前から携帯電話を利用していた。

株式会社HBA 東京支社 ネットワーク技術部 部長 北谷 裕介 氏

東京支社 ネットワーク技術部 部長の北谷裕介氏は、「顧客によっては電子メールを使用できない場合もあり、携帯電話は重要な連絡手段です。しかし、盗難や紛失などによる発着信履歴の漏えいリスクをゼロにすることは困難でした。社内だけでなく、社外においてもしっかりとした情報セキュリティを確立したいと考えていました。また、従業員がプライベート用の携帯電話を使用する場合には、公私分計を行うことが難しいのが実情でした」と、携帯電話が抱えるリスクと課題を指摘する。

さらに、東京支社ではPBXの更改時期が目前に迫っていた。北谷氏は「当時運用していたPBXは型式が古く、刷新する必要がありました。また、保守点検にも大きなコストが生じていたため、ランニングコストの削減も重要な課題でした。そこで、これらの課題を一気に解決できる『ProgOffice (R) 』の導入を決めたのです」と、導入の背景を説明する。

『ProgOffice (R) 』には電話帳をサーバー上で一元管理できる「電話帳ポータル」機能が用意されている。この機能が高く評価された結果、携帯端末に情報を残さない『ProgOffice (R) 』が、同社の抱える課題の最適解として選択されたのである。

解決へのアプローチ

蓄積された導入ノウハウを最大限に活かす

株式会社HBA 東京支社 業務推進部 副参与 見田 幸夫 氏

「導入の検討から運用を開始するまでの期間は約6カ月でしたが、実際の工期は約3カ月で、導入は非常にスムーズに進みました」と導入作業を振り返るのは、東京支社 業務推進部 副参与の見田幸夫氏だ。

電話網のIP化にはPBXのリプレイスをはじめとして、さまざまな作業が必要になる。見田氏は「今回、札幌本社とは異なるメーカーのPBXを使用することになったので、接続に問題が生じるのではないかという不安がありました。また、支社内は無線LANでカバーするのですが、アクセスポイントをどうやって最適化するのかも課題でした」と、導入前の不安を打ち明ける。

実際にIP化した直後は、多少の音声品質の調整作業が必要であったという。しかし、アクセスポイントの最適配置も含め、NTTソフトウェアが蓄積したノウハウがこれらの課題を解決していった。

導入されたIP電話の端末

ソリューションとその成果

コスト削減と従業員の満足度向上を実現

『ProgOffice (R) 』の導入によって、東京支社から社外への通話は、ひかり電話に一元化された。これによって導入前の試算通りに、通信コストの削減が可能になった。また、PBXのメンテナンス費用を抑えることができたため、ランニングコストの削減を実現している。


さらに、従業員の負担を増やすことなく、業務で使用した通信コストを把握できるようになった。プライベート用のほかに、業務用の携帯電話を従業員に貸与する方法もありますが、それでは従業員に2台の携帯電話を持たせることになり、負担になります。『ProgOffice (R) 』であれば、現在使用している携帯電話をそのまま業務に利用できるので、現場でも非常に好評ですと、見田氏は導入の効果を評価する。


『ProgOffice (R) 』を活用することで、従業員が使い慣れたプライベート用の携帯電話を業務に使用しながら、高いセキュリティと、通信コストの把握・削減を同時に実現することが可能になったのだ。


受託開発ではプロジェクト毎にチームをつくって業務を遂行する場合が多い。従来までは、担当者が異動するたびに工事業者によって社内電話の設定を変更する必要があり、その都度コストが発生していた。しかし、『ProgOffice (R) 』では、自社の担当者が自由にPBXの設定を変更できるため、保守コストの削減が実現できる。見田氏は電話帳ポータル機能によって情報セキュリティを強化できただけでなく、組織変更にも迅速に対応できるようになりました。支社内は無線LAN化しているので、配線の手間もかかりませんと、コスト削減とセキュリティ強化以外にも、大きな導入メリットがあることを強調する。

オフィスレイアウト変更もコスト削減

今後の展開

支社内の活性化ツールとしても期待

現在、約300名の東京支社の従業員のうち3分の1の約90名が『ProgOffice (R) 』のユーザーである。今後、ユーザーは順次増やしていく計画だという。北谷氏は今後は複数同時通話による電話会議など、社内コミュニケーションの活性化と効率化にも利用していきたいと考えています。電話のIP化は単なるコストダウンだけではなく、社内のさまざまなシステムと連携させることによって、新しいプラットフォームとして有効に活用していきますと、今後の希望を話す。


さらに北谷氏は 『ProgOffice (R) 』にはオプション機能が豊富に用意されています。必要に応じた機能を選択する自由度が高いため、導入の負担を抑えることが可能です。携帯電話のセキュリティ強化や社内コミュニケーションの活性化はどの企業にも共通の課題です。
『ProgOffice (R) 』は、トータルコストの面からも、特に300名前後の組織への導入に適したソリューションと考えています
と、ProgOffice (R) 』の特長を分析する。


HBAは、「ITで未来をクリエイト。」をモットーにして多彩なサービスを提供している。そのHBAが提供する総合ITサービスのいっそうの充実を、さまざまな可能性を秘めたコミュニケーションプラットフォームである『ProgOffice (R) 』は、今後もしっかりとサポートしていく。

「ProgOfice(R)」によりセキュアなコミュニケーション環境を実現した。

お客様プロフィール

 お客様プロフィール
設立 1964年4月16日
事業概要 [北海道地区]官公庁や自治体、企業の基幹業務システムの構築からシステム全体の運用・保守にいたるアウトソーシングまでの総合的なIT サービスを提供している。[東京地区]通信事業者向けのシステム開発を中心にソフトウェアの受託開発を行っている。
資本金 3億24百万円
従業員数 791名(2010年4月1日現在)
URL http://www.hba.co.jp/

※2010年6月現在